高田RIONの日本一周、原チャリ一人旅

2006年、日本一周の一人旅記録

旅スタート【東京〜名古屋】

 

4月1日に設定した俺だったが、、、、

 

前日の3月31日、、すごい良い天気だったんだ。

 

突き抜けるような青空!!

 

もう今日行くしかねぇ!!

 

と、一日早くフライングスタート。

 

三脚を立てて、買ったばかりのデジカメでスタートの一枚を撮影。

 

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ご覧ください。このなんとも

セルフタイマーの感覚つかめてません感www

目も、ピースサインも半開きである、、、。

 

 

そして俺はエンジンをかけ

【終わりなき旅】を口ずさみながら神奈川方面へ向かった。

 

 

実際問題、東京や神奈川なんかは慣れ親しんでるので

 

まずはバイクで行った事のない静岡方面を目指す。

 

まず説明しておくと

 

原付で旅すると

まず高速道路に乗れない。

 

荷物が重すぎて遅いバイクが

更に遅くなる。

 

遅い故に

トラックに煽られたりする。

 

なにかと気を遣いながら走るんだけど

 

 

もう、、、、これが

 

すげ〜疲れる。

 

初日から、やってらんね〜って感じ。

 

 

本当なら気合いで東京から名古屋まで行くつもりだったけど

 

無理だった。

 

静岡、沼津でギブアップ。

 

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街は夕暮れ、遠くに山が見える。

 

これだ、こういう風景が見たかったんだ。

 

 

初日の寝床を探しているとき

思い切って初日から野宿をしてみようと決めた。

 

どうせやるなら最初から!

 

ってことでこの河原でゲリラ野宿。

慣れないテントを設営し、寝袋を広げる。

 

なかなかテントの中は快適で、明日からの事を考えながら

のんびりと夜を過ごす。

 

 

まったく弾けないギターも、この機会に練習しようと

テントの中で弾いていたら

 

 

 

初日からとんでもないことになった

 

 

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地元のおじさん、テント内に乱入

 

 

 

これは本当に衝撃的だった、初日の夜からこんな事があるのか!?と

 

【ギターの音が気になっちゃったから、思わず開けちゃったよ、えへへ】

と、おじさん。

 

 

どんだけファンキー&フレンドリーなんだよ!!

というツッコミを抑えつつ

 

出逢ったばかりのおじさんと

テントの中で語り合うという異様な空間へ、、、、。

 

 

でも、そこでオジさんが話してくれたエピソードは今でも心に残っている。

 

オジさんも昔はミュージシャンを目指していたらしく

 

自作曲【三日月】という唄を僕に歌ってくれた。

 

これには本当に驚いた。

 

すごく綺麗な声で、すごく美しいメロディーだったから。

 

 

僕も夢中になって自分のことを話した。

 

実は今日、日本一周の初日で沖縄をとりあえず目指していること

 

ギター全然弾けないのに、なぜかミュージシャンを目指していたこと

 

たくさん話した。

 

 

するとオジさんは

ちょっと待っててくれ!!

と、言い残しテントを飛び出していった。

 

 

10分後、テントに戻ってきた彼は

自宅からチューハイとおつまみを持ってきてくれた。

 

 

 

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沖縄を目指すって言うから、沖縄マンゴーサワーを買ってきたぞ!

どうせ今日はバイクに乗らないなら飲もう!!

 

 

この優しさに、震えてしまった。

 

 

遅くまで語り合った夜。

別れ際におじさんが僕に伝えてくれたこと。

 

気をつけて、日本一周を楽しんでほしい

そして、音楽の夢も頑張ってほしい。

 

この2つだった。

 

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顔、真っ赤!!(笑)

 

 

 

 

こうして1日目が終わった。

旅番組でよく現地の人と偶然出逢って

行動を共にするシーンを見て

 

どうせあれ、やらせだろ

 

って思ってたけど

本当にあるもんだな〜っと実感した初日でした。

 

 

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2日目

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朝起きて、テントから出て

冷えた空気に一瞬で目が覚める。

 

昇っていく朝陽に感動した。

 

これから何が起きるか、ワクワクしてドキドキしてたまらなかった。

 

 

荷物を再びバイクに乗せ

ゆっくりと名古屋方面へ走る。

 

 

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疲れたらパーキングエリアで

富士山を見ながらコーヒーを飲み

地図でルートを確認したり。

 

 

とにかくスケジュールに縛られているわけではないから

要所要所でエンジンを止め、浜松でもたくさん写真を撮ったり

 

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すごく楽しんでいるうちに、、、

 

 

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名古屋到着

 

ほぼ関東圏から出たことのない自分としては

初めての名古屋城に興奮。

 

思い荷物を背負いながら広い敷地をひたすら歩いた。

 

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金のしゃちほこに見とれている少年よ

 

一生懸命スケッチしてるね。

 

その集中力さえ持続できれば

俺みたいな大人にならずに済むぞ!頑張ってくれ!

 

 

と、心の中で呟く

 

 

 

1日中、名古屋を歩いていたら夜に。

 

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名古屋駅前をブラブラしている時

 

ギターの音色と歌声が聴こえて

ふと足を止める。

 

東京にいる時、あんまりストリートライブなんて見る人間じゃないんだけど

 

実はこの旅の中で色んなミュージシャンの演奏を聴いて

勉強できたらと思っていたから、思わず立ち止まってしまったのだ。

 

 

しかも

すごく良い唄だったから、気付けば5曲ぐらいずっと聴いていた。

 

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すると彼はライブ終了後、俺に気付いてくれて色々と話しかけてくれた。

僕も嬉しくなって、たくさん話した。

 

彼の名前はツカさん

 

旅をしていることや、ミュージシャンになりたいことも

真剣に聴いてくれた。

 

最後にはCDまでプレゼントしてくれたんだ。

 

【唄を真剣に聴いてくれてたのが解ったよ】

と、笑顔で言ってくれた。

 

 

 

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左の食い倒れ人形みたいな奴が私ですwww

 

 

その後

 

夜は松屋で牛丼を食べた。

みそ汁が赤みそで新鮮だったな〜

 

で、ここ大事なんだけど

 

牛丼でさえすごく安上がりで、節約してて

【サバイバルしてるな〜!!】って思ってた。

 

この後、名古屋で野宿は無理だから

深夜のカラオケで泊まったり

 

でも、こういう選択が

 

後々、超贅沢だったことを後で知る事になるとは、、、

 

 

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