【大阪〜岡山】編
京都でのカラオケ宿泊を終え
外に出ると、まだ雨が強く降っていた。
それでも行かなきゃいけない！！
次の街が俺を待っている！！
という意味不明な使命感を抱き
大阪を目指す。
雨でビチョビチョになりながら
交通事情がまったくわからない道をバイクで走るのは本当に緊張した。
大阪到着
ギターにビニールのゴミ袋をグルグル巻いて
徒歩で観光。
言い忘れたが、この旅で一番鍛えられたのは
【写真撮ってくれませんか？】
とお願いするタイミングである。
だいたい優しそうな人に声をかければほぼ１００パー快く撮ってくれる。
向こうからしたら
【うわ！なんかゴミ袋背負った小汚い奴がきた、、】
と思ってるかもしれないけど（笑）
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中学時代の友人が偶然にも大阪のライブハウスで
ライブをやるという情報をつかみ
心斎橋へ
パンクバンドなので、爆音で耳がやられたのと
ミュージシャンをやってる友達がカッコ良く見えたり
羨ましく思ったり
あと、ワルそうだな〜と思ったり（笑）
とにかく人生２回目の大阪は刺激的だったし
美味しいものを腹一杯食べた。
そうそう、ここで気付いたんですけど
俺、全然風呂入ってない。
和歌山でシャワー浴びたのが最後
どうりで顔が浅黒いわけだ。
このまま入らないと
これから出逢う人達にドン引きされる可能性もあるから
生まれて初めてカプセルホテルに宿泊。
これがスーパー安いところで、、、
大浴場に入った瞬間
そっちの筋の怖いおじさま達が数名いて
身体が温まるまで非常に時間がかかりました。
それでも久々に浸かった湯船は最高だった。
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翌日！！
めっちゃ晴れてる！！
バイクを駅前に停めて、神戸到着！！の一枚。
今日のプラン
明石海峡大橋を見る！！
姫路城を見る！！
この２つを決めていた。
しばらく走って、明石海峡大橋がよく見えるポイントにバイクを止めて
コーヒーを飲みながら、しばらくボーッとしていたら
同じく、バイクでツーリングしてる人が
僕の隣で写真を撮っていた。
いつものように話しかけた。
【写真撮ってくれませんか？】
今思えば、本当に声をかけてよかった。
この写真を撮ってくれたのが
休みを使って東京からツーリングに来たというアツシさん。
同じ、東京
バイク乗り
俺もハーレーいつか欲しいです〜！！という話から始まり
運転中肩が凝るよね〜！！ピップエレキバンあげるよ〜！
みたいな世間話も盛り上がり、、
そのうえ、次の目的地は俺と同じ
姫路城
アツシさん
【一緒にいかない？】
高田
【きゃ〜、もちろん！！】
ってことで
原チャリとハーレーの
奇妙な合同ツーリングがスタート
カメラに気付いたのか、信号待ちでピースサインのアツシ氏
姫路城到着！！
想像以上にデカい！！
せっかくだから天守閣も行こうぜ！！ってことになり
２人で入場券を買おうとしたら
なんとこの日は４月６日
城（４６）の日
というミラクルもあり、無料で入れる日だった。
入館料がけっこう高いので
俺たちラッキーっすね！って盛り上がったのを覚えてる。
本当に素晴らしい城だった。
飯を食った後
アツシさんは四国へ
俺は広島へ
【絶対に無事に帰ろう！！】
そう約束をして、俺たちは別れた。
なんだかジーンときた。
これからもこういう良い出逢いがあれば嬉しい。
素直にそう思った。
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思えばこの辺りから人と出逢ったり
話したりする回数が極端に増えた気がする。
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兵庫から岡山方面へ
夕暮れの街を走る。
山の中を走り、【気温８度】という表示にも負けず
とにかく岡山まで行ってから
今日はどこかでグッスリ寝たい
そう思っていた矢先。
岡山駅、駅前で
とんでもない人物に出逢ってしまった。
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いきなり俺のほうを指差し
兄ちゃん！！兄ちゃん！
ちょっと待ってや！一緒に歌おう！
とバカでかい声で話しかけてきたのが
このヨウイチさんである
この旅の中で強烈な人TOP３に確実に入るくらい強烈だった。
地面に、あぐらで
頭にバンダナ
ボロボロのギター
なんだこの人？？っていう第一印象。
とりあえず一緒に尾崎豊を歌ったあと
ヨウイチさんは今までの自分のストーリーを話してくれた。
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プロのミュージシャンとかには興味なく
とにかく歌が好きだから
【流し】をしながら日銭を稼ぎ
歌本を片手にヒット曲を覚えつつ
その日暮らしをしている。
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【ちなみに今日の稼ぎはまだ１５０円だぜ、、】
笑いながら言うヨウイチさん
この人、ぶっ飛んでる
そのアンダーグラウンド加減に
俄然興味を持ってしまった俺は
今日の宿泊場所なんかより、この人の話を聞いて
朝まで過ごそう！と決める。
で、根掘り葉掘り聞いたものの、、、
強烈すぎて
ここでは書けないエピソードばかりなのが残念www
彼は今日、稼げなかったということなので
勉強代のつもりで俺がカップラーメンとおにぎりを奢った。
腹ぺこだったらしく
むしゃむしゃ食べて。
最後に真面目なトーンで俺にこんな事を言った。
この話は今でもハッキリと覚えてる
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あんさん、ありがとうな
今日俺にメシくれて、優しくしてくれたやろ？
そしたら次は、あんさんが誰かに助けてもらえたり
やさしくして貰えるで。
明日かもしれないし、明後日かもしれない。
ふしぎなもんでコレは決まってる流れなんや
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この話は、旅の後半で事実なんだと実感することになる。
おもしろい人だったな〜。
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ヨウイチさんと別れた後
眠くなると思いきや
目は冴えていた。
今日はまたどんなことがおきるだろう？って
ワクワクした。
バイクのミラーに反射する朝陽が瞼に刺さり
カフェインよりも強い何かが体中を巡っていった。
広島へ
