【佐賀〜鹿児島】編
最初に書いておきたい。
佐賀の写真が一枚もない
わざとじゃない、、、、
わざとじゃないんだ、、、。
本当に大変だったんだ。
博多の叔父の家を出発する時、叔父が僕にとんでもないことを伝えて来た
【お前、台風きてるけど行くのか?】
え?なにそれ?((((;゚Д゚))))
しかし、そんなのにビビってられない。
足止めされるぐらいなら前へ進むぜ!!
って意気揚々と博多を飛び出し
佐賀へ向かう山の中で
その台風のチカラに殺されそうになる。
まっすぐバイクが走らない。
風に煽られて反対車線までバイクごともっていかれる、、、
などなど
ガードレール突き破って
この崖から落っこちても発見されないかもしれない、、、
そんな恐怖と戦いながら
トロトロと30キロぐらいで走り
トラックに煽られながらも山を越え
カッパなど意味はなく
パンツまでビッショリ
佐賀に入り、ブルブルと震える身体を温める為にコインランドリーで暖をとるが
一向に体力が回復しない、、、
このまま、、長崎まで抜けよう!!
ホントに苦肉の策だった。
このまま更に3時間も走れば長崎に着く!そしたらもう!
贅沢して!ビジネスホテルに泊まろう!!
それしかない!!
そう、おれは疲弊しきった心身を癒すため
初めてビジネスホテルを長崎で使用することを決めた。
山を1つ、2つ越えていく。
走った!走った!!
もうすぐだ!!もうすぐ長崎!!
長崎に着けば熱い風呂と!
ペイチャンネルが俺を待っている!!
そう心の中で呟きながら、走り続け、、、
着いた
まるで砂漠の中に突如現れたオアシス。
すぐに駅前のアパホテルに突入し
ランドリーにビショビショになった衣服をすべて投げ込み
長崎ちゃんぽん、かきこんで
泥のように眠った。
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翌朝
天気は曇り、台風で桜は散り
なんともミステリアスな長崎が俺を待っていた。
噂通り坂が多い
街もオシャレ
ただ曇り空がすごく心までモヤモヤさせた。
また平和記念公園に行った。長崎のね。
なんだか広島の時と違って
この旅で戦争を学びにきたのだろうか?という
変な疑問も浮かんでいた。
しばらく、そのまま動けずに立ち尽くしていたら
彼が指差す方向が、晴れてきたんだ。
なんだか
【そんな深く考えないで、今は楽しめよ】
そう言われた気がした。
よし!!じゃあ楽しむぞ!!
そう決めて熊本方面へ目指そうと国道を走り出した時だった!
なんかいる!!www
この人、実は旅人の中では有名な人で
俺も旅をする前からネットの掲示板で
【パンダの格好で日本を歩いている旅人がいる】
と、話題になっていたのだ。
まさかこのタイミングで!しかも偶然!
ふつうに国道を歩いていたので
すぐ話しかけた!!
よほどフレンドリーでクレイジーな人だと思っていたので!
【どうも〜!!知ってますよ!!写真撮っていいですか〜!?】
と聞くと
【はい、、、どうぞ、、】
超テンション低い返事
で、カメラ向けた時だけフル笑顔。
やっぱ、あれですね、、、面白い事をする人は
ミステリアスですな!!(笑)
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穏やかな景色の中、しばらくずっと走る。
熊本へ渡る為にフェリーに乗る。
宮島とは違って、今回はバイクも載せる。
バイクに乗りながらフェリーの中に入るんだけど
勝手が解らず最初は緊張した。
このままエンジンかかったままでいいのか?
それとも押していくのか?
結果、そのままエンジンかけたまま走ってフェリーの中まで行くことを知る。
後に何回もフェリーに乗る事になるんだけど。
このドキドキ感は非常に覚えてる。
熊本に着く頃にはすっかり夜になっていた。
遠目から熊本城を眺め
栄えているアーケードを何度も往復した。
前日のビジネスホテルのせいで感覚が麻痺してるのか
この日も野宿する気はなく
熊本のカラオケで寝ることにした。
どんどん金は減っていく
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鹿児島に入ると
桜島を見て思わず
【お〜!!桜島〜!!】
と思わずヘルメットの中で叫んでしまった。
そもそも
旅人の先輩の【鹿児島ツーリング】の写真を見た事がキッカケで
この旅が始まったようなもんだから
すごくテンションが上がっていたんだ。
駅は意外とかわいいサイズ
これまた鹿児島のメインストリート演奏していたストリートミュージシャンと交流
ただこの二人はユニットじゃなく、さっきそこで知り合っただけ、とのこと
そして彼らと長渕剛トークを楽しくしていたら、、、
この旅で、初めて怖い人に絡まれるという事態に
あんまり詳しくは書けないけど
なんかココまで良い人達ばかりと出逢ってきたから
理不尽に絡まれてテンションがすごく下がった。
気温もすごく暖かくなり
野宿ができそうだったから、その夜は桜島モニュメントがある公園で一泊。
次の日はいよいよ
沖縄行きのフェリーチケットを買う予定だった。
さっきの嫌な気分も
もうすぐ沖縄だ!と思えば、どうでもよくなった。
続く