高田RIONの日本一周、原チャリ一人旅

2006年、日本一周の一人旅記録

【沖縄へ】

沖縄行きのフェリー

バイクを載せると5700円

客室は一番安い2等客室でも14820円

片道20520円

 

今までバイク移動で、交通費にお金なんてほとんどかからなかったけど

さすがにすこし値が張りますな。

 

 

フェリーの出発時間まで時間があったので

福岡で叔父さんから【知覧特攻平和会館に行ってこい】と言われたことを思い出し

 

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知覧へ行く事にした。

 

叔父さんが何を言いたいかは理解できた。

 

 

たぶん、昔は俺よりも年下の男の子達が

国の為に片道燃料で空へ飛び立っていき

 

国のために戦った。

 

つまりお前が今、そんな風に自由に旅できることを幸せに思え。

 

そういうことだったんじゃないかと思った。

 

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特攻少年たちの、母に向けた手紙を読むと

 

言われた通り涙が溢れるが

 

歴史を理解したうえで、あんまり考え込むのはやめた。

 

どの地にも、なんらかの歴史的な悲しみがある。

 

そんなことを思い始めた。

 

 

 

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沖縄行きのフェリーの出発まであと2時間。

 

無料で足湯を発見し足を休めることに

 

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海を見ながらリラックスしていると

 

【コンニチハ〜!!】と

またも外国人の男の子に声をかけられた。

 

彼の名前はベトナムから来て旅をしているホアンくん

足湯を見るのが初めてだったらしく

これは無料なのか気になったらしく、俺に

【イッツ、フリー??】と聞いてきた。

 YES!フリー!と教えてあげると

早速彼は靴下を脱ぎ、僕の隣で足湯を楽しんだ。

 

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キモチイイ〜!!

なぜだか俺もカタコトの日本語になりながら

彼の旅の話や、家族の話などをたくさん聞いた。

 

彼は携帯を持っていないらしく

 

【恋人にメールを一通送らせてほしい】

そう俺に頼んできた。

 

なんだそれは、、、

 

ドラマチックじゃないか

 

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喜んで貸すと、彼は愛のメッセージを恋人に送り

 

アリガトウ!!と言いながら満面の笑みを浮かべた。

 

きっと

 

今やさしいジャパニーズに携帯を借りて

キミにメールをしたんだ!愛してるよ!

 

とでも送ったのだろう。

 

そう妄想していた。

 

 

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しかし、、、この時彼が送ったメール

これは沖縄に上陸してから気付いたことなんだけど、、

 

 

メールを送信できませんでした

 

という、エラーメールが受信フォルダに届いていた。

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すまん、ホアン君!!(>_<)

 

 

 

 

 

 

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フェリーに乗る前に荷物の整理をし

 

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荷台が重くなってきたので結束バンドで補強を

 

 

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準備は万端!!(前輪浮いちゃってるけど)

 

 

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出航

 

 

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離れていく鹿児島

 

 

なんと言っても、この船旅

24時間以上かかる

 

 

なにすりゃいいんだ!!

 

 

仕方なく、30人以上が雑魚寝する

二等客室に入る。

 

 

そこで俺は驚愕する

 

明らかにヤバい

 

なんていうか

 

今まで会ってきた旅人とはまるでレベルが違う

そんなオーラを放っている奴らがたくさんいる!!

 

まず、寝るスペースがそもそも、もうない

 

しまった。

 

いや、あるにはあるが

なんか金髪で雰囲気がヤバい2人組の隣しか空いていない、、、。

 

 

仕方なく、その金髪コンビの隣に荷物をおくと、、

 

 

金髪男【その1】

【にいちゃん、いくつや?】

 

高田

【21です、、、】

 

金髪男【その2】

【ほ〜若いね!パンの耳食べるか?】

 

高田

【は、、はい?パンの耳?どういうことですか?】

 

笑っている彼らは

おもむろにカバンから特大マヨネーズを取り出し

 

 

 

 

大量のパンの耳を食べ始めたのだ。

 

金髪男【その2】

【美味いで?これが旅の主食や】

 

 

おい、マジか

 

すると彼らは俺が飲んでいたペットボトルのお茶を指差し 

 

 

 

金髪男【その1】

【おいおい、自分ペットボトルの飲み物とか飲んどるんか!?

 金持ちやな〜!!】

 

高田

【え、、、普通じゃないですか、、??】

 

金髪男【その2】

【泊まりはいつもどうしてん?メシは!?】

 

高田

【え、、牛丼食べたり、、カラオケで寝たり、たまにホテルにも、、

 

 

金髪男【その1】 金髪男【その2】

く〜!!リッチマンやな〜!!!

 

 

 

 

あんたたち

 

どんだけサバイバル生活してるんだ?

 

気になったと同時に

 

この人達とは関わってはいけない

 

直感したのであった。

 

彼らの名前は

【ウソップ】と【タップ】

 

 

なんだそのフザけた名前は、、、

 

 

 

しかし

 

 この二人が後に俺の旅を大きく変えるキーパーソンになる

 

 

 

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この章の最後に、ちょっとしたオチを話しておこう。

 

 

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彼らは半年後

 

 

東京の我が家まで、遊びにくるwww

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続く