北へ北へ、向かう

デジカメ事件の翌日

空は快晴をプレゼントしてくれた。

四国から再び広島へ戻るのだけど

フェリーではなく、しまなみ海道を使う事にした。

ここには原付専用の【原付道】というのがある。

いつかコレを見たあなたが旅をするのなら

必ずこの道を通ってほしい。

最高だから。

歩道をバイクで走るんだ。

なにもかも、ぶっ飛ぶよ。

広島から北上し

ハンパじゃない距離を１日で走った。

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島根県へ到着

出雲大社へ

さすがパワースポット

旅中で一番ガツンときた歴史的建造物だった。

そのまま島根県にある公園で野宿

なぜか公園にカンガルーがいる。

もうホントに気味が悪いけど

石垣島の経験から、どこだって寝れるようになった。

この場所も地元のおじいさん達に教えてもらったんだ。

水道水で米を炊き

チャーハンを作る

もはや１日の出費は、ほとんどガソリン代だけだった。

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鳥取へ

鳥取といえば、鳥取砂丘

ラクダがいた。

なにもない

うすうす気付いていたけど

行きたい場所は、どこでも行ける気がした。

砂の上、自分の足跡だけ

風が気持ちよかった。

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福井県に抜けるために、再び京都を通る

初めての天橋立

日本三景も必ず見たいと思ってたから

宮島に続き、２つめ。

でも、なんだか

もっと良い景色たくさん見て来たけどな、、、

という感覚も持ってしまった。

テントが張れない時は

こんな狭いスペースに寝袋を突っ込んで寝たりもした。

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ここからは駆け足になってしまうけど

日本海側の旅は、ほとんど人と出逢う事はなかった

福井→岐阜→石川→富山

新潟→山形→秋田

旅人ともまったく遭遇しない。

それも運命だったからしかたないと思えたけど

どこに行っても、ひとりぼっちが多かった。

今までの道中、たくさん出逢いがあったから

少し寂しかったのは覚えてる。

写真多めに振り返ろう。

福井

金沢

土砂降りの日もあった。

一日誰とも会話せず、本を読んだり

音楽を聞く事が多かった。

どんな心境の変化があったのか解らないけど

花の写真を撮ることも増えていた。

日本海の冷たい風を受け

走り疲れると

無人駅でコッソリ寝たりもした。

秋田に入ったあたりで異変に気付く

道が広く、ロングストレートが増え

ロードムービーの主人公になった気分だった。

北海道では、またなにか新しいことが俺を待っているはず

秋田の湖畔のキャンプ場で

少しだけ将来を考えた。

青森は予想以上に寒かった。

あと、駅が想像より可愛かった。

青森の一番北の大間

マグロで有名な大間

冷たい雨に打たれてブルブル震えた。

翌日は快晴

いよいよ

北海道、函館へ

本当にオフシーズンで

バイク旅をしてる人なんてほとんどいないのだ。

ガラガラのフェリー乗り場の駐車場。

そりゃそうだな〜

この時期

一般の人はゴールデンウィークも終わり

一生懸命働いているんだ。

考えない考えない

今は旅こそが自分の一番やりたかったこと

俺は旅の終わりに何が見えるか

それを知りたい。

フェリーは動き出した。

出発前から楽しみにしていた場所

旅人の、ライダーの聖地

北海道！！

たのしむぞ〜！！