【北海道】編
遂に北海道の大地が見えてきた、、、。
なんだか感傷に浸ってしまった。
クソ遅い原付でよくココまで来れたなと、、、。
函館に着いて、しばらくソワソワした気持ちがずっと抜けなかった。
北海道の全体マップを見て、気付く
北海道デカすぎ
【いったいどういうルートで北海道を回ればいいんだ??】
こりゃ〜相当な距離を走ることになるぞ、、、
ふと函館駅前にバイクを止め
なにげなくバイクのタイヤをチラッと見た。
後輪がもうツルツル状態
おい、待てよ
もし、北海道の誰もいない山道でパンクでもして
タイヤが死んだとする。
↓
森の中をバイク押して歩く
↓
熊に喰われる
無理無理、やばいやばい
ってことで、北海道に来て一発目にやった事は
バイクのタイヤ交換。
なんと、俺のバイクに合うタイヤは
店に在庫が残り1つだけだった!!
ラッキーだった。
本当に良かった。
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まずは!ラーメンだ!
行列が出来てるラーメン屋に入る。
塩ラーメン専門店だった。
味噌じゃねぇのかよ
というツッコミを自分に入れながら
美味しくいただく。
函館と言えば
夜景でお馴染みの函館山
ケーブルカーは超満員
そこにバカでかいリュックとギターを背負ったまま
むさ苦しい男が無理矢理に乗り込んでいくわけだ。
みんな、僕に殺意を覚えただろう
頂上に着いてすぐに思った。
わ〜、、、夕暮れもキレイ♡
でも超さむい♡
山に沈んでいく夕日をジッと見つめていた。
本当に綺麗だ。
そして夜になり、いよいよ夜景の瞬間がやってきた!!
超ブレてる
そう、寒さに耐えられず
俺はブルブル震えながら2時間もこの場所にいたもんだ。
そして
想像してほしい
周りはカップルだらけで
そこいらでキスや
ハグが繰り返されている
そんな場所に小汚いイエローのレインパーカーを着た
ひげ面の男がポツンと混じってるわけだ。
地獄だ
夜景を見て、ソッコーで
帰りのケーブルカーに逃げるように乗ったよ。
そしてバカな俺はチャレンジ精神で
函館より少し北に走った【道の駅】で
初の【北海道野宿】をやってみたんだが、、
これにも完全にノックアウト
ナメてた
翌日、もう春だというのに
厚手のブルゾンを買う事になる。
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翌日
良く晴れた北海道の道をひたすらに走る。
もう最高
遠くの山々には雪が残り
青い空とのコントラスト
エンジンの音が響くロングストレート
ヘルメットの中で
ずっと
【ヒャッハー!!!】
と叫んでいた。
ウソップ氏とタップ氏から
【積丹岬】と【神威岬】は絶対に見ておけ
特にシャコタンブルーと言われている
あの海の色は絶対に見とけ
沖縄とはまた違った輝きだから
あと神威岬でブリッジすると
地球が丸いってのが解る
??????????
なんだかよく理解できなかったが
そう念を押されていたので
一日かけてこの2つのスポットを巡った。
鍵穴のようなトンネルを抜けると
うお〜、、、、こりゃ確かにヤバい、、、、なんだこりゃ
こっちは神威岬
昔は女人禁制の地だったらしいんだ。
門をくぐると
ドラゴンボールでいう【蛇の道】みたいな
なが〜いなが〜い道が続いてる(すげー疲れます)
でも行った先には
本当に地球が丸く見えるような世界。
ブリッジはしなかったけど
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とにかく北海道は一日の移動距離がありすぎて
時間もかかる
体力もバカみたいに奪われる。
【道東】
【道北】
【道南】
【オホーツク】
などなど、エリアがたくさんあって、、、
道北に向かうにも一苦労だ、、、。
岬を見終えた俺は
大胆にもこんな公園で野宿をしようと
テントの設営を始めた。
しかしこの公園で
北海道最大の出逢いが待ち受けていた。
全ては偶然の積み重ねである。
テントの設営を終え
コーヒーを飲む為にお湯を沸かしていたら、、、
一人の男性が声をかけてきた。
【そんなトコで寝るならウチへ来なさい】
え?
何ですって?
【寒くて、朝、凍えるよ、ウチきなさいよ】
絶対ヤバい人だと思った
こんな見ず知らずの奴をいきなり家に招くなんて、、、
新手の宿泊詐欺!?
昏睡強盗!?
10秒ぐらい色々考えた。
でも、せっかくの旅だ。
俺はバイクをそのまま置き
10分後には彼の車に乗っていた
続く