石垣ライフ
与那国から石垣に戻ったものの
さて、、、ひとりぼっちで何しよう、、、。
【食べ物だけは買っておこう】
そう思って石垣のスーパーに入った時
事件は起きた。
目の前に、先日の鹿児島フェリーで話しかけられた
【うそっぷ】さんと
【たっぷ】さんがいる
彼らも僕に気付き
【お〜来てたんか!偶然だな!】と話しかけてくれた。
あの時、フェリーの中ではその旅慣れた雰囲気に圧倒されてたけど、、
立ち話をしてるうちに、、、
【あれ、、この人達、、島の情報たくさん教えてくれる良い人達だな、、】
という感覚が芽生え、、
いかんせん、米原キャンプで独ぼっちだったこともあり
【あの!どこのキャンプ場つかってますか!?
俺も行っていいすか!?】
と、気付けば頼んでいた。
【お〜!それなら伊野田キャンプにおいでや!】
と、二人は快く俺を伊野田まで連れて行ってくれた。
またこの伊野田キャンプ場は最高の場所で
次の目的地へしばらく行けなくなってしまうほど、ここに滞在することになる。
なんで、ウソップとタップなんですか?
気になったから聞いてみた。
どうやら長く旅してる人、何回も旅してる人は、実名ではなく
【キャンパーネーム】というものがあるらしい。
この時から、俺は自分の名前を少しモジって
キャンパーネームが【リオン】ということになり
それからずっとリオンになるなんて、この時はまだ想像できてなかった。
俺は毎日のように
ウソップさんとタップさんから色んなことを教えてもらった。
二人は北海道も何度も回っているらしく
俺がこれから行くであろう北海道のオススメスポット
ヤバい場所、行かない方がいい場所まで詳しく教えてくれたり
【いつかその金の使い方で旅をしてたら尽きる】と助言をしてくれて
料理も自分で食材を買って自炊すること
缶コーヒーなんて買わず、自分で湯を沸かしてコーヒー淹れろ
などなど
本当に大事なことをすべてこのキャンプ場で教えてくれたんだ。
翌朝
街への買い物にまで付き合ってくれて、、、
俺は本当にガスコンロと鍋、コーヒーを買った。
ここから、かなり視野が広がった。
キャンパー料理が得意なウソップさん
ゴーヤチャンプルを作っている。
見た目はどうでもいいから、【とにかく作れ】と教わった。
とにかく簡単なパスタに何度も救われた。
見た目は確かにヒドイwww
それでも牛丼とか、ラーメンとか
外食よりはよっぽど節約になった。
カレーも安い
みんなで釣りをして釣った魚も、食べた。
ただ仲間と楽しく食べれれば、別になんでもよかった。
しばらく滞在していると
地元の人とも交流が多くなった。
ある日、地元のおじさん達から
泡盛をコーラで割ったものを延々と飲まされるという
デスゲームに巻き込まれた。
ちなみに当時、俺はまだそんなに酒が飲めず
早くも2杯でノックアウト寸前。
ウソップ氏から
【お〜い!リオン!まだいけるだろ?】
と叱られつつ、なんとか意識を保つ。
そんな中、最年長のおじぃが家に招いてくれて
まさかの第2ラウンド開始
決して、おじいが高速で動いているわけじゃない
酔いで俺の手ぶれがヒドいのだ。
【わかるか〜リオ〜ン、これが一期一会なんだぜ〜】
と、妙に良い言葉を放っていたウソップ氏だったが。
一時間後
ウソップ氏 死亡
うそだろ、、、
最初優しかったおばぁもこれには呆れ顔だった(笑)
俺は伊野田キャンプまで千鳥足で歩き
素面だったタップさんに助けを求め、なんとか二人で
うそっぷ救出作戦を無事に終了させた。
次第に仲間は増えていった。
テントにいる時間はほとんどなく
食事はなぜかみんな同じ場所で作るようになった。
みんなでゆっくり島を流すのも楽しかった。
俺も今まで使ってたフルフェイスとブーツを脱ぎ
右側の沖縄仕様のセットにチェンジ
昼間から自由に呑み
ハンモックの上で半日ゆらゆら揺れることも
俺もよく寝た
三線の弾き方を教えてもらう人。
スコールがくると
排水溝から大量に降注ぐ雨水にみんなで飛び込み
伊野田の滝を楽しんだ。
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とはいえ
みんな、たまには一人になりたい時もあり
【明後日、また戻ってくるから○○島行ってくるね】
なんて伝言を残し
各々、色んな場所に行っていた。
俺も同じだった。
竹富島
更に時間がスロウに感じた。
照りつける太陽
流れていく景色
めぇ〜
別日には波照間島へ行った。
日本最南端もGET
母さん、私はいま日本最南端で
ボブディランを意識してカッコつけています。
この波照間も最高だった。
まず黒糖が美味い。
レンタルサイクルに相当アホなギターの積み方をして
楽しく、ペダルを漕いだ
途中に発見した道を抜けた先の海が
一番綺麗だった。
昔大好きだったこのCMを思い出した。
暑すぎて、4月にかき氷を食べる。
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石垣島に戻ると、腹ぺこだったため
俺!毎日自炊にきりかえますわ!!という【自炊宣言】を棚に上げ
コッソリと大盛り食堂【さつき】でメシを食べた(笑)
一人でとにかく島中を探索した。
飛んでる人を見つけて
島の一番北まで行ったり。
鍾乳洞で涼んだり。
キャンプ場に秘密基地を作る子供達に
東京から来たの?おじさん!
と言われ
21歳の心をポッキリ折られたり。
なにかと楽しい日々も
終わりを決めなきゃな〜と
感じ始めていた。
続く